闘病中の子ども支えるファシリティドッグ、横浜の医療施設で活躍「一緒なら頑張れる」 引き継ぎ式で伝えた感謝


神奈川新聞12/14(日)10:00

闘病中の子ども支えるファシリティドッグ、横浜の医療施設で活躍「一緒なら頑張れる」 引き継ぎ式で伝えた感謝

闘病する子どもたちに寄り添うアニー(県立こども医療センター提供)

 神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)に、小児患者を支える特別な仲間がいる。点滴や検査に付き添い、リハビリの手伝いなども担う「ファシリティドッグ」だ。8年間活動してきた「アニー」(ゴールデンレトリバー、メス)の勇退を控え、今秋には3歳の「オリ」(ラブラドールレトリバー、メス)が加わった。2頭は闘病中の子どもたちにとって、かけがえのない存在となっている。

 「アニーと出会えていなかったら病室に引きこもっていたかもしれない」「一緒なら検査を頑張れる」

 入院生活を送る子どもたちのまっすぐな声に、アニーのハンドラー(犬の調教師)として一緒に暮らす森田優子さん(44)は目を細める。

 アニーは米ハワイで専門的な訓練を積み、小児患者との接し方や医療現場での適切な行動を習得。初代のファシリティドッグ「ベイリー」の後継として2017年9月に着任した。

 看護師として臨床経験のある森田さんとともに週5日「勤務」し、入院中の子どもと触れ合うだけでなく、注射や点滴など医療処置の場面に付き添って不安を和らげたり、歩行訓練や運動療法を手助けしたりしてきた。

 人なつっこい性格で人気者のアニーだが、来年3月に勇退の目安となる10歳を迎える。先月にはオリへの引き継ぎ式が同センターで開かれ、子どもたちと病院関係者らが出席。数え切れない思い出を語り合った。

 代表で感謝を伝えたのは、先天性心疾患がある原チカさん(19)。つらい治療で心が沈んでも「アニーに会うと痛みがどこかにいったような気がした」と明かし、「笑顔と愛と希望を与えてくれてありがとう」と涙を拭った。

 バトンを受け継ぐオリのハンドラー、市川美乃里さん(31)は「控えめで優しい性格の持ち主。みんなから愛される子になってほしい」と期待を寄せている。

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